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三崎亜記 『廃墟建築士』


「七階闘争」「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」の4本の短編集


「一階の上に二階、二階の上に三階って順番に置かれているのは、混乱を来さないように便宜的に定められただけ。現に、世界最初の七階は、地面の上に直接造られていたそうですよ。その後、第一号七階は、宗教界や政界の様々な深謀遠慮や駆け引きを経て、造られて三十年後に、初めて六階と八階の間に置かれたんです。」

「廃墟とは、人の不完全さを許容し、欠落を充たしてくれる、精神的な麺で都市機能を補完する建築物です。都市の成熟と共に、人の心が無意識かつ必然的に求める事になった、魂の安らぎの空間なのです。」

「地に繋がれたとはいえ、図書館は、完全に野生を失ってしまった訳ではない。人のいない深夜だけ野生を取り戻すのだ。働く者にとっては周知の事実であるが、一般の人々には殆ど知られていない。閉ざされた暗闇の中で、図書館の野生に庇護されて、本たちはゆっくりと回遊し、遺伝子に遺された野生の血を受け継いでゆく。」

「この蔵は、一体誰が造ったのだろう。一説によると、蔵は人間よりもずっと前から存在したとも言われている。それを裏付けるかのように、蔵はどんな嵐や地震にも損壊した事はないし、年月を経て劣化する事もない、完全無欠な、決して壊れる事のない建物なのだ。」


この作者のお話は現実には有り得ない設定が多いです
有名な『となり町戦争』も奇想天外な設定で、それが面白かったりもしたけど…
この表題作の「七階闘争」はいまいちだったかな

4本のお話の中で、好きだったのは「図書館」
こういう夜の図書館みたいなモノがあったら、是非とも観てみたいと思います


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