Leave A Tender Moment Alone

風の吹くまま 気の向くまま

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伊坂幸太郎 『ガソリン生活』


『聡明な弟・亨と、のんきな兄・良男の でこぼこ兄弟がドライブ中に乗せたある女優が、翌日急死! 一家はさらなる謎に巻き込まれ…!?
車同士が楽しくおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる仲良し家族の冒険譚!愛すべきオフビート長編ミステリー。』

4人家族の望月家の車、緑色のマツダデミオの目線からの語られる事件
車同士が会話出来るっていうのは、小さい頃のアニメの影響か、誰でも想像した事があるンじゃないかなぁ
この本を読んでいて、トム&ジェリーの3本立てアニメの真ん中のアニメで、こういう擬人化した車や飛行機のアニメを思い出して、もう1度観たいなぁ~としみじみ

トム&ジェリーだけでなく、あのドルーピーや擬人化した飛行機や車のアニメもDVD化して欲しい!!

話としては面白かったけど、ところどころ???という部分がありました
深く考えずに、車が主人公の話として読むと楽しいし、やっぱりねのラストも良い感じですね




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万城目学 『偉大なる、しゅららぼん』

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『高校入学をきっかけに、本家のある琵琶湖の東側に位置する石走に来た涼介。本家・日出家の跡継ぎとして、お城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。ある日、淡十郎は校長の娘に恋をするが、その直後、彼女は日出家のライバルで同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海が好きだと分かる。恋に破れた淡十郎は棗広海ごと棗家をこの街から追い出すと宣言。両家の因縁と三角関係がからみあったとき、力で力を洗う戦いの幕が上がった――! 』

京都を舞台にした『鴨川ホルモー』、大阪を舞台にした『プリンセス・トヨトミ』、奈良を舞台にした『鹿男あをによし』に続き、滋賀を舞台にした『偉大なる、しゅららぼん』は、滋賀と言えば琵琶湖が裏ボスのお話

ラストのワクワク感が良かったです
映像化において源爺は、読んでいて私も思い浮かんだが笹野高史でピッタリかも
ただグレート清子は、深田恭子よりも渡辺直美、かなぁ~

私のランキングでは、1位:京都、2位:滋賀、3位:奈良、4位:大阪です
残るは和歌山ですかねぇ…楽しみに待っておこうと思ってます

滋賀県に占める琵琶湖の割合は、1/6
もっと占めてそうな印象だけど




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田村優之 『夏の光』


「アナリストとして活躍する宮本は、高校時代の親友・有賀と再会する。 二人の友情を決定的に引き裂き、恋人・純子を永遠に奪った“あの事件”から すでに二十年以上の歳月が過ぎていた。 必然がたぐり寄せた邂逅が、封印したはずの忌まわしい過去を甦らせ、
開かずの真実の扉をこじあける。 」

主人公が証券アナリストなので、前半の内容は金利や債券、キャピタルフライトの話ばかりで、勉強になるなぁ~と思いながら読んでました
年齢も重ねてきて社会でそれなりの地位になったり、中堅として頑張らなければならないけど体力が落ちてきたなと感じる頃には、こうして青春時代を思い返すようになるもので…
でも良い思い出ばかりじゃないのも誰でもあるもので…
彼女が自殺というのは衝撃的な事件だったろうと思うので、やっぱり自殺という手段ではなく、もっと他の道を取るべきだと思いますね
若い頃は「もうそれしか道はない!」と思いがちだけど、なんとかやり過ごし、年齢を重ねれば違ってくるのに

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角田光代 『幾千の夜、昨日の月』

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24本もの短編集
「かつての私に夜はなかった」
「夜と恋」の中の『この町では、きっといつだって夜は私の味方なのだ』
失恋した事を実感しながら、しんとした夜を歩いていた記憶、その見知らぬ町の静かな夜が癒してくれるというか、叶わなかったけど楽しかったなと終わった恋を振り返らせ、そして数年後に歩いていた見知らぬ町の夜に、あの頃を思い出す


「夜のアトラス」の中の『かとちゃん、ぺっ』

夜と朝の狭間、異国で見るお月様に圧倒されたり、そういう部分がとても良かったです


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山本文緒 『なぎさ』

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「家事だけが取り柄の主婦、冬乃と、会社員の佐々井。同窓生夫婦二人は故郷長野を飛び出し、久里浜で静かに暮らしていた。佐々井は毎日妻の作る弁当を食べながら、出社せず釣り三昧。 佐々井と行動を共にする会社の後輩の川崎は、自分たちの勤め先がブラック企業だと気づいていた。元芸人志望、何をやっても中途半端な川崎は、恋人以外の女性とも関係を持ち、自堕落に日々を過ごしている。 夫と川崎に黙々と弁当を作っていた冬乃だったが、転がり込んできた元漫画家の妹、菫に誘われ、「なぎさカフェ」を始めることとなる。姉妹が開店準備に忙殺されるうち、佐々井と川崎の身にはそれぞれ大変なことが起こっていた——。」

冬乃と菫の姉妹
冬乃と佐々井の夫婦
自由人モリと、お笑い芸人になれなかった川崎君
それぞれの関係性と思い、でも結局は自分の事は自分で考え決着をつけ次へ進む一歩を出さなくてはいけないンだというお話で、その動きが出る前の、妹菫がやってくる前までの、人生の凪のような状態だった久里浜での生活が「なぎさ」なのかな

途中、姉妹でカフェを始めようとするところまでは、表面的にはうまくいっているようではあって、でもうまくいかない
人が分かり合うのは基本無理なんだと思いますね
母娘でも姉妹でも恋人でも夫婦でも友達でも
人間は全部が同じではないのだから
全体的にどんよりとした印象で、以前のような軽やかさはなく、ただちょっと残念に思ってしまいました




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山下洋輔 『ドバラダ門』

分厚い本だったので、お正月のだらだらした雰囲気の中でごろごろしながら読もうと思っていたのが、山下洋輔の『ドバラダ門』

「門を作った張本人、その名は山下啓次郎。おーまいごっど、オレのじいさんが建築家だと。ルーツ探しに旅行けば、出るぞ鹿児島、やっぱり西郷。山下清も乱入し、時空を越えた大騒ぎ。官軍、逆賊を叩っ斬れば、洋輔、ピアノを叩っ弾く。門を壊しちゃならねえと、反対門前コンサート。住民一気に盛り上がり、かつぎ出されたピアニスト――日本文壇をしゃばどびと震撼させた奇著を読め。」

古い建築物が好きなので、この鹿児島刑務所の正門も、いつか観に行きたいと思っています
この門について調べていると、造ったのはジャズピアニスト山下洋輔の祖父であり、その事について書かれた本もあるというので読んでみたいと思ったンですが…

いやぁ~途中までしか読めず投げ出してしまいました
確か、こういう読めないのは桐野夏生『グロテスク』以来、2回目かな
さすがジャズピアニスト! 文章もめちゃジャズセッションな感じで私は読めませんでした
…(^-^;)


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湊かなえ 『山女日記』

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「このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。」

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「妙高山」「火打山」「槍ヶ岳」「利尻山」「白馬岳」「金時山」「トンガリロ」
7つの山を登山する女性達のお話で、それぞれちょっとずつ登場人物が重なっていて、連作短編のようになっているのが面白かったです
本の紹介には出ていないけど、私は「火打山」が1番好きかな
山頂について、万歳を叫ぶ女の子2人組に触発されて、バブリーに見える主人公も叫ぼうとするラストがとても良かったです

ここ数年、山ガールやトレッキングってすごく流行っているようですが、私も山に登るのは好きです
小さい頃は親や大人に連れられて、山登りをしていたけど、この本に出てくるような本格的な登山はした事がありません
でも、いつか富士山には登ってみたいなぁ~とは思っています
この本を読んで、先ず「金時山」からかな、と

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米澤穂信 『満願』

「人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは─。表題作をはじめ、日常の謎の名手が、人生の岐路に起きる事件の切ない謎を描く珠玉のミステリー短編」

初めて読む作家
「夜警」…新入り巡査が殉職した背景に隠された秘密

「死人宿」…別れた恋人を探しに山奥の温泉宿へ
宿の横を流れる川では硫化水素による窒息死がよく発生する事で、自殺志願者が多く出る宿として有名になっている
宿に居る3人のお客さんの、誰が死ぬ気でいるのか、それが分かれば連れ帰る事が出来るのか?というお話

「柘榴」…生活能力はないけど魅力的な父親と、美人の母親と娘が2人
母親は娘達の将来を考え離婚を決意するが、親権を巡って裁判になり、結局娘達は父親を選択する
とても後味の悪い、というか、利発な割には将来を考えたり、女として生きていく上で親子ともども間違っていると思うンだけど、諸説としてはアリなのかなぁ?と

「万灯」…海外のガス田開発に携わる男が、異国の地で怖い目に遭ったり、悔しい思いをしたりする中で、越えてはならない一線を越えてしまうお話
表題作の「満願」よりも、このお話の方が私は面白いと思いました

「関守」…桂谷峠での事故死について書こうと峠のお茶屋さんに立ち寄ったフリーライターが、まんまと罠にかかってしまうお話
途中でそんな雰囲気ありありでいまいち盛り上がらない

「満願」…表題作
畳屋に下宿していた苦学生が弁護士となり、かつてお世話になったその畳屋の妻の弁護をするお話
下宿している時から家主夫婦の仲がうまくいっていない事、仕事も減ってきている事が知れます
金貸しの男を殺害したのは正当防衛という弁護をするが、実は妻には守りたいモノがあったというお話

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